タペストリーは装飾用の織物として、古くから人々に親しまれてきました。古くからの生産地フランスの言葉でタピスリーと呼ばれ、縦糸を太い横糸で包みこむようにして色とりどりの模様、絵柄などをつくり出しています。日本で言う綴織(つづれおり)。
歴史はとても古いです。
紀元前1400年代の古代エジプト第18王朝6代目のファラオ、トトメス3世の墓から、鮮やかな麻の綴織が出土しています。
紀元前3世紀から2世紀に製作された古代のギリシア兵士が描かれたタペストリーの一部が、中国西部タリム盆地で発見され、紀元前から東西交易で流通していたことをうかがわせています。
ヨーロッパには11世紀に十字軍が手織り絨毯を持ち帰ったのが、タペストリーの始まりとされます。
14世紀には、ドイツ、スイスで盛んに製造され、フランス、ベルギー、オランダのフランドル地方に生産地は広がっていきました。タペストリーは当時、建築装飾として、聖堂や城などの壁面や柱間を飾っていました。
17世紀から18世紀にかけて、フランス王立ゴブラン製作所を中心に多くの作品が作られました。
ゴブランといえば、タペストリーの代名詞です。
フランス王のもとで、保護されたように、タペストリーは王侯貴族などの有力者が楽しんでいたものです。持ち運びがしやすいのも、人気の秘密だったようです。
歴史的に見ても、タペストリーとは鮮やかな絵柄と高級感漂うものです。現在弊社では、タペストリーは生地に印刷して作ります。経験豊富なスタッフが、お好みに応じた色で、お客様の世界観をタペストリーに反映させ、世界でただ一つの作品をつくり出します。